APCCについて
ABOUT US
アジア太平洋こども会議・イン福岡(APCC)とは?
「アジア太平洋こども会議・イン福岡」(APCC:Asian-Pacific Children’s Convention in FUKUOKA)は、福岡市制100周年記念「アジア太平洋博覧会(よかトピア)」の参加事業として、1989年(平成元年)に産声をあげました。数多くの公的機関・行政、企業、団体の助成、協賛支援に支えられ、熱意あふれる県市民ボランティアが運営を担うこの草の根の取り組みは平成の時代と共に発展し、今年で35年目を迎えました。1989年の「第1回アジア太平洋こども会議・イン福岡」は、青年会議所全国大会の記念事業として、(一社)福岡青年会議所が企画し実施しました。この事業を発案した福岡青年会議所は当時、11歳という多感で純粋無垢なこども達に世界の多様な価値観に触れるチャンスを与えることで、世界の人達と平和に共存する感性を持ってもらいたいと願い、さらにはアジアの隣国に最も近い都市として、古くから日本における大陸文化の交流拠点であった福岡の国際都市としての魅力をさらに高めようと、熱意をもってこの事業を始めました。
その理念は今日まで事業運営に携わる人々に脈々と受け継がれ、毎年事業は工夫と改善を加えながら発展してきています。これまで30年以上に渡って事業を継続する中で、APCCは単なる国際交流イベントの域を脱し、地域や学校を広範に巻き込んでOMOIYARI地球市民を育む国際教育プログラムへと変貌を遂げてきました。10年目には、アジア・太平洋各地での過去の参加者のヒューマンネットワークをさらに強め、「平和と共生」に向かって実際の行動を起こしていく同窓会組織『ブリッジクラブ(BC:BRIDGE CLUB)』を設立。20周年の年に組織化した『BCIO(ブリッジクラブ国際組織)』がリードし、この活動の推進役となる“APCC Global BRIDGE Leader”達が中心となって、APCCの理念を世界中に広め、具現化に向けて活発なOMOIYARI地球市民としての活動を世界各地で展開しています。また、同じく20周年からは11歳での交流を基点に、福岡のこども達にさらに知識を高めグローバルな視野を広げてもらおうと、育成事業にも10年にわたり取り組みました。
このように、日本でも喫緊の課題となっているグローバル人材育成に、早くから取り組んできたAPCCですが、2018年に30周年を経て、その対象と裾野をさらに広げていくため、メイン事業となる、夏の招聘型事業「BRIDGE Summer Camp」と春休みを中心とした派遣型事業「BRIDGE Challenge Trip」に、こども達の成長をさらに後押しする仕掛けを取り入れ、こども達や大人達にも、自然な形でグローバル対応の必要性や魅力に気づいてもらう機会をより多く作り提供し続けていきます。そしてこれから、50年、100年先の未来に向かってさらにOMOIYARIの橋をかけ続けるべく、新たな一歩を踏み出しています。
わたしたちAPCCメンバーは、
OMOIYARIの心をもった地球市民となり、
こどもたちの笑顔あふれる世界を実現します
ごあいさつ
NPO法人
アジア太平洋こども会議・イン福岡
理事長 麻生 泰
今年度は、4年ぶりに「BRIDGE S ummer C amp」を対面で開催することができ、総勢225名の海外参加者を福岡に招聘することができました。約2週間にわたって、福岡を舞台に繰り広げられるさまざまな国際交流は、11歳のこども達にとってはもちろん、引率をしたシャペロン、各国のブリッジクラブで会長を務めているプレジデント達にとっても、大変インパクトのある経験となったことでしょう。ホームステイや学校で海外のこどもと過ごした福岡のこども達も、文化や習慣の違いを肌で感じながら、言葉の壁を越えた友情を育むという貴重な経験をすることができました。このような世界にも類を見ない大規模な国際交流を35年間継続できているのも、APCCを日頃より支えてくださっている皆さまのお力添えの賜物と心より御礼申し上げます。
また、福岡のこども達を海外へ派遣する事業「BRIDGE Challenge Trip」では、春に4か国・地域へ約70名を派遣することができました。コロナ禍で海外へ行くことが難しかった状況から、ようやく世界へ羽ばたくことができるようになりました。世界のグローバル化は進み、日本語だけでは限られたわずかな人としか話せない時代です。英語ができれば、世界は大きく開けます。ぜひ、こども達には勇気を持って積極的に見聞を広めていってもらえればと思います。
その他、コロナ禍でスタートしたオンラインを活用した事業や教育サイトの内容も充実して参りました。福岡だけでなく、より多くのこども達にさまざまなきっかけを届けることができるようになったAPCCは、今後も歩みを止めることなく進化を続けて参ります。今後とも皆さまの変わらぬご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。
アジア太平洋こども会議・イン福岡
支援の会
会長 石原 進
アジア太平洋こども会議・イン福岡(APCC)第35回事業年度、BRIDGE KIDS PROGRAMS 2023は、34か国・地域より41団、総勢225名の海外参加者を招き、4年ぶりに福岡で開催した招聘型事業「BRIDGE Summer Camp」、そして福岡のこども達60名が4か国・地域に赴き、現地で異文化交流を深める派遣型事業「BRIDGE Challenge Trip」の開催をもって、成功裏に終了いたしました。
新型コロナウイルス感染症の影響により見合わせが続いておりましたAPCCの事業ですが、35回目という節目の年に、ようやく対面でのリスタートができました。コロナ禍明けの開催にあたり、運営や参加者募集等での不安もございましたが、一般市民の方々から再開を待ち望んでいたというお声を大変多く頂戴し、APCCのプログラムに対し皆様より大きな期待・関心をお寄せいただいていることを改めて実感するとともに、国際交流を通じ福岡のこども達を育成する我々の事業の必要性や使命を再認識いたしました。
1989年の第1回より、35年以上の長きにわたりAPCCがつないできた世界中の国・地域との交流は、福岡のグローバル化やこれからの発展にも大きな意義を持つものだと考えます。福岡のこども達や市民の皆様に、異文化や国際交流への興味・関心を持っていただける事業を展開できるよう、これからも尽力する所存です。
最後となりますが、本年度も皆様より変わらぬご支援をいただきましたことに、誠に有り難く心より厚く御礼を申し上げます。「支援の会」といたしまして、今後ともAPCCがさらに充実、発展いたしますよう、支援を続けてまいりたいと存じます。皆様の温かいご支援に感謝申し上げ、お礼の挨拶といたします。
事業内容
福岡市政100周年の1989年に「よかトピア」の参加事業としてスタートしたAPCCは、31回目(2019年)を機に事業名称を「BRIDGE KIDS PROGRAMS」とし、招聘型事業「BRIDGE Summer Camp」と派遣型事業「BRIDGE Challenge Trip」2つの国際交流事業を主に展開しています。
「BRIDGE KIDS PROGRAMS」は文化、習慣や言葉の違い、さらには世代などあらゆる枠を越え、“交流”と“対話”を重ねる中から相互理解を深め、壁を乗り越えていくダイナミックな取り組みです。世界、そして私達の身の回りに存在する違いは、時に相容れないものがあるかもしれませんが、「BRIDGE KIDS PROGRAMS」での“交流”と“対話”を通して、その違いを認め合い、互いを理解しようとすることで、私達の視野はもっと広がります。こうしたOMOIYARIの心でつながり合えたら、私達の未来はとても明るく笑顔あふれるものになります。今と未来をつなぐこども達を主役に、こどものこころを持った大人達も一緒になって、「We are the BRIDGE」を合言葉に、人と人、心と心をつなぎ、このビジョンの実現を目指していきます。
招聘型事業
世界30以上の国と地域から200名を超える11歳のこども大使と引率者を招聘。福岡の街全体を大きなキャンプ地に見立て、ホームステイや学校登校、交流キャンプなど、約2週間にわたってダイナミックな異文化交流を繰り広げます。
派遣型事業
毎年春休みと隔年の夏休みに、APCCと長年の交流実績のある国と地域へ福岡・日本のこども達を派遣。現地でのホームステイや学校訪問などを通して異文化への理解を深めるだけでなく、日本文化への興味・探求を促すきっかけにもなっています。
関連事業・団体
APCCの取り組むSDGs
APCCは事業を通して、SDGsの目標達成と持続可能な社会の実現に向け取り組んでいます。
「教育」に関する取り組み
小学生から国際交流を経験することで、グローバルな感覚を身につけ、自ら気づき、探求する姿勢を育んでいます。事業を経験した多くのこども達が、自主的に英語を学ぶようになったり、興味関心を広げ、世界へと羽ばたいています。
「平等」に関する取り組み
世界30以上の国と地域のこども達が福岡に一同に介し、言葉や文化・政治・宗教の違い等を乗り越えて友情を育むことで、『違い』を認め、『共に助け合う』世界を目指しています。
「平和」に関する取り組み
APCCは『OMOIYARIの心を持った地球市民』を育て、『こども達の笑顔あふれる世界を実現』することをビジョンに掲げ活動しています。これまで35年以上に渡って活動を続け、OMOIYARIの心は着実に世界中へと広がっています。